生放送で商品紹介をして魅力を伝えるショッピングでは、スタジオのリアルな状況を包み隠さず消費者に伝えることができます。いかに優れた商品であるかをナビゲーターともなる進行役は、あらゆる言葉と身振り手振りも加えて伝えますが、そのやり取りはまさに白熱したものです。テレビショッピングの生放送で見られる進行役と共に番組を盛り上げるのはメーカー担当者、スタジオにやってくるのでゲスト的な存在でもあります。メーカー担当者やセールスマンは、この時とばかりに詳しく商品説明をして消費者の心に響くメッセージトークを繰り広げます。
商品説明をするだけではなく、その合間に言葉を加えるのもテレビショッピングのやり方です。ただいま電話が殺到していますとか、商品の残りはあとわずかですとか、さらには売り切れましたといったセリフは、視聴者たちの心をせかします。こうしたキーワードを刷り込むことで、消費者の心に残るのは買うことができなかったことへの後悔です。売り切れても次の商品は待っていて、間髪入れることなく新たな商品説明へ移ります。
購入できなかった視聴者は、次こそは逃すものかと勢いに任せて購入することもしばしばです。またテレビショッピングの進行役は、商品の希少性についても訴えかけることを忘れません。この商品には限りがあるとか、売り切れ間近といった言葉も含めるので、消費者は慌てて購入を決断することが多いです。しかしいくら慌ててであろうとも、商品の品質の良さに偽りはありません。